アトリエのある家　おいらせ町

3人の子供たちが成長するにつれ、賃貸住まいが窮屈になったのに加え、年頃の長女が自分の部屋が欲しいのことで新築を検討。奥様が子育ての合間でレザークラフトに取り組んでおり、新居に工房を設けたいと要望がありました。工房のある自宅を実現するために建築士の手助けを借りて家を建てる、分離発注という建て方を選択し、予算の中で最大限希望が叶うよう、内装材の研磨や床の塗装などを夫妻にも協力していただく提案を行い、夜なべ仕事を重ね、念願だった工房を備えた新居を完成することが出来ました。
長い冬を快適に過ごせるように目に見えない住宅性能にも十分に予算配分多くすることをアドバイスし、結果的に旧居よりも暖かく、光熱費を削減できるような住宅になっており、ご家族のが快適に過ごす空間を実現することが出来ました。

 
設計に関してはいずれデッキテラスを作る予定の庭をLDKにつなぎ、視線を遮るように工房を配置する形としてゾーニングされている。外観はワークショップを兼ねる工房を中心に考えたファザードとし、黒のガルバリウム鋼板はレッドシダーの1枚1枚異なる表情を引き立てております。
リビングは一階の床高よりも掘り下げて空間に変化をつけ、床を土間コンクリートで仕上げており、蓄熱性が高いことを利用し温水パイプを配して床暖房とすることで省エネ性が向上できる構造となっております。付加断熱やトリプルガラス入りの高性能樹脂サッシを採用するなど、外皮性能を高めているからこそ発揮できる高い省エネ性を可能にしております。設備に関しても、暖房・給湯にヒートポンプ、換気に熱交換換気システムを採用するなど、家全体で省エネ性が高い設計となっております。