焼杉の家　六戸町

子どもが社会人として独り立ちしたことをきっかけに、ご主人の職場に近い静かな環境で暮らしたいと土地探しから計画を始めた建築です。建築基準法では2階建ての住宅であり、20坪の平屋を基本ベースとしてロフトをプラスした住宅です。コンパクトながら、一つの空間とすることで視線が抜ける間隔を最大限にとり、狭さを感じさせない空間となっていおります。また、ご夫婦で生活を考えているため、家族間でのプライバシーを最小限に抑えること出来るため、部屋ごとを建具で仕切ることなく寝室から洗面所、浴室、トイレなどをスムーズに移動できる動線を確保した構造にもなっております。
 
付加断熱、トリプルガラス、熱交換換気を採用し、ガラス面積を大きくすることにより、効率的な日射取得を行うことで、冷暖房機器のイニシャルコストやランニングコストを抑えることができる構造となっています。空気熱ヒートポンプの温水暖房を採用しているため、玄関とキッチンの土間床に温水配管が通っているため、蓄熱床暖房とし、他の床下に関しては温水配管の放熱だけで賄っております。
 
施工に関してはご夫婦も参加していただき、フローリング及び木部の自然オイル塗り、外構などを手掛けております。家具に関してはご主人がDIYで作られており、ベットから始まり、テーブル、飾り棚、庭の垣根など、ご主人自ら創作されており、住まわれてからも家づくりを楽しんでおります。楽しみながら自分で作り、自ら手をかけることで家への愛着が増しているご主人の姿を見て微笑ましく、嬉しく思います。